Webサイトが突然表示されなくなった場合、多くの原因が考えられます。特に企業サイトやECサイトでは、サイトがダウンすると機会損失につながるため、迅速な対応が求められます。本記事では、Webサイトが表示されない場合に確認すべきポイントと、具体的な対応方法を解説します。

インターネット接続を確認する

まず、基本的な確認として、インターネット接続が正常であるかを確認しましょう。

チェック方法

  • 他のWebサイト(例: GoogleやYahoo!)が開けるか試す
  • 別のデバイス(スマートフォンや別のPC)からアクセスしてみる
  • Wi-Fiルーターやモデムを再起動する

インターネット接続の問題が解決しない場合は、インターネットプロバイダーに問い合わせて障害情報を確認しましょう。

ドメインの有効期限を確認する

Webサイトのドメインが期限切れになっていると、サイトが表示されません。

チェック方法

  • ドメインの管理会社(例: お名前.com、ムームードメイン、Google Domains)にログインして、有効期限を確認する
  • whois検索を利用してドメインの状態を確認する(例: https://who.is/)

期限が切れている場合は、速やかに更新手続きを行いましょう。

サーバーの稼働状況を確認する

サーバーがダウンしていると、Webサイトも表示されません。

チェック方法

  • サーバー提供会社の障害情報ページを確認する
  • コマンドプロンプトやターミナルで ping コマンドを使い、サーバーの応答を確認する
  • traceroutemtr コマンドを使ってネットワーク経路の問題を調査する
  • 自社サーバーの場合は、管理ツール(例: cPanel、Plesk、SSH)にログインし、サーバーステータスを確認する

サーバー側の問題であれば、ホスティング会社やシステム管理者に連絡しましょう。

DNS設定を確認する

DNS(Domain Name System)の設定が誤っている場合、サイトが正しく表示されません。

チェック方法

  • nslookup コマンドでドメインのIPアドレスを確認する
  • dig コマンドでDNSレコードを調べる
  • DNS変更後の伝播状況を確認する(例: https://www.whatsmydns.net/)

DNS設定に誤りがある場合は、正しいIPアドレスやネームサーバーを設定し直しましょう。

Webサーバーの設定を確認する

Webサーバーの設定ファイル(NginxやApache)が誤っていると、サイトが表示されない場合があります。

チェック方法

  • 設定ファイル(nginx.conf.htaccess)に誤りがないか確認する
  • systemctl status apache2 または systemctl status nginx でサーバーの状態を確認する
  • ログ(/var/log/nginx/error.log/var/log/apache2/error.log)を調査する

設定に問題がある場合は、適切に修正し、Webサーバーを再起動しましょう。

SSL証明書の有効期限を確認する

SSL証明書が期限切れになると、サイトにアクセスできなくなることがあります。

チェック方法

  • https:// でサイトを開き、ブラウザのエラーメッセージを確認する
  • openssl s_client -connect example.com:443 -showcerts コマンドで証明書情報を取得する
  • 証明書の有効期限を確認し、期限切れなら更新する

Let’s Encryptを利用している場合は、certbot renew コマンドを実行して更新しましょう。

CMSやプラグインの不具合をチェックする

WordPressやWixなどのCMSを利用している場合、プラグインやテーマの不具合でサイトが表示されないことがあります。

チェック方法

  • wp-admin にログインできるか確認する(WordPressの場合)
  • プラグインを一時的に無効化する(wp-cli を使う、またはwp-content/pluginsのフォルダ名を変更する)
  • デフォルトテーマに切り替える

これらの方法で問題が解決する場合は、不具合のあるプラグインやテーマを特定し、修正または削除しましょう。

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阿部亜衣

ファイアウォールやセキュリティ設定を確認する

セキュリティ対策として設定したファイアウォールやWAF(Web Application Firewall)が原因で、サイトがブロックされている場合があります。

チェック方法

  • iptables -Lufw status コマンドでファイアウォール設定を確認する
  • WAF(CloudflareやAWS WAFなど)のログを確認する
  • 一時的にセキュリティ設定をオフにして、サイトが表示されるかテストする

必要に応じて、適切なルールを設定し直しましょう。

キャッシュの影響を排除する

ブラウザやCDNのキャッシュが原因で、サイトが正常に表示されないことがあります。

チェック方法

  • Ctrl + Shift + R でスーパーリロードを試す
  • ブラウザのキャッシュをクリアする
  • CDN(CloudflareやAWS CloudFront)を利用している場合、キャッシュをパージする

これで最新の状態が反映される可能性があります。

Webサイトが表示されない場合にチェックすべきこと

Webサイトが表示されない場合は、

  1. インターネット接続
  2. ドメインの有効期限
  3. サーバーの稼働状況
  4. DNS設定
  5. Webサーバーの設定
  6. SSL証明書
  7. CMSやプラグインの不具合
  8. ファイアウォールやセキュリティ設定
  9. キャッシュの影響

の順でチェックすると、問題を特定しやすくなります。早急なトラブルシューティングで、サイトのダウンタイムを最小限に抑えましょう。

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